皮膚科を目指したきっかけを教えてください。

私は、家族をはじめ身近に医者がいる家庭で育ったわけではなく、学生時代はもっぱらソフトテニスに明け暮れる生活を送っていました。中学の時に関東大会まで進出したことで、高校もソフトテニスに専念したいと、マラソンの増田明美さんやハンマー投げの室伏広治さんなど、有名なアスリートを輩出している成田高校に進学しました。授業が終わると暗い時間まで練習に打ち込む毎日で、その頃は医者になるという考えはなかったですね。

保険会社でOLとして働いたのですが、当時は女性は早く結婚することが良いとされていた時代で、そのような社会環境の中で自分はどう生きていきたいかを考えた時に、医者になって社会に貢献していきたいと思ったんです。

いま、力を入れて取り組んでいることはありますか?

アレルギーの研究に力を入れています。初めてアレルギーの報告がされたのは、今から110年前に遡るのですが、その後110年間の研究において、アレルギーは生まれ持った体質だという考え方が一般的でした。それが、最近の研究でそれと異なる考え方が明らかになってきています。

アレルギーが起きやすいとされる病気は、皮膚や粘膜、気道など、外界と接するところに多いと言われており、それはつまり、皮膚は内臓などを守るバリアの機能を果たしていると言えるのです。そのバリアが刺激を受け、ぜい弱になることによって、花粉症や敏感肌などのアレルギーが引き起こされると考え、当院では「肌のバリア機能」に着目した治療を行い、ほかのクリニックと差別化を図っています。

一緒に働く方に求めるもの何ですか?

先ほどお話した、バリアを傷つけないことが肌の健康や美しさにつながるという考え方に共感できる方です。実際に、肌トラブルにお悩みの方のほうが、共感していただきやすいかもしれないです。できれば、当院の治療法を正しく行うことで、肌トラブルが改善するという体験を感じてもらえるといいですね。患者様などにもそれをしつかりと紹介できるといったような、目的意識を持って働ける方が理想です。

患者さんに対してどのような思いで接していらっしゃいますか?

当院では、塗り薬だけでなく肌バリアの健康を意識したスキンケアを併用していますが、大人になると、洗い方やスキンケアの仕方などに自分の気持ちが入ってしまうんですよね。調子が悪いところは洗わないでおこうとか、乾燥するから洗わないでおこうとか。そのような偏った方法を取る患者さんが存在するということを踏まえて、正しい洗い方やその効能などを優しく、丁寧に伝えるようにしています。

今後どのようなクリニックをつくっていきたいですか?

最近の研究では、皮膚が健康であることは、喘息にならないことや腸内の健康につながることが、明らかになってきています。当院では、そのような情報を積極的に共有していくことで、皮膚だけでなく、体全体を健康に導くお手伝いができるようなクリニックにしていきたいと思っています。